<< October 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
ブログを引っ越しました!
新しいブログはアメブロです。
よろしくお願い致します。
http://ameblo.jp/miya-naoko/

受賞しました!
第69回文化庁芸術祭優秀賞を個人受賞致しました。
ありがとうございました!
 
<< 母の着物 | main | 日本劇作家大会2014始まります! >>

ブーツ・オン・ジ・アンダーグラウンド

燐光群の若手作家・清水弥生の新作を拝見。
新作と言っても、五年越しの作品。

素晴らしい!
と素直に思いました!



フィクションなのに、こんなにリアリティをもって迫ってくるのはこのご時世だからでしょうか?

色んな視点をもって書かれた作品は、障害者というマイノリティと戦争のことを扱いながらもユーモアに溢れ、最後のスカッと感も演出やもろもろ全て含めて、本当に演劇的でした。

大きな出来事だけでなく、それぞれの人物の小さな感情や状況に、笑ったり、胸がキュッとしたり、涙が出たり…。

近未来のことを書いていたはずが、時代がドンドン追いついているようで、3年前なら、ただの想像でしかなかった世界のはずが、今、起こっているかのような感覚さえ感じてしまいました。

小さな空間と、シンプルな装置があらゆる場所に変化して、それはこちらの想像なのだけど脳と感覚で創造し引き込まれていく過程は、演劇というものが引き起こすカタルシスで、観た後に満足感を与えてくれるのです。

私は戦地に行ったこともなければ障害者のことも詳しくはわからないし、専門家の知識もないし、実際の人たちがどうかはわかりません。
それでもリアリティをもって、そう思わされ、そのことを経験したかのような感覚に瞬時になれることが、演劇の持つ素晴らしさの要因ではないでしょうか?

そして、そう思える舞台に出会えた時は素直にうれしくて感動するのです。



アフタートークでの会話
戦争に行く前の兵士に、
『どんな時に人を殺すと思いますか?』
と質問すると多くは
『自分や仲間が殺されそうになった時』
と答える。
実際帰って来た兵士に同じ質問をすると
『そう命令された時』
と答えるのだそうです。


そこでは、個人の意思はなくなるのだということがよくわかる。
本来、人は人を殺すようにはできていないらしい。
全体ではなく個人で考えると、殺したいと思っている人は1人もいない…それでもその『命令』がそうさせるのではないでしょうか?
最も平和的であるはずの人間が、なぜ人間を殺すのを容認するのか、私にはどうしても理解できないのです。



6/1日曜日までです!

燐光群詳細
芝居・仕事 | permalink | - | - | - | -